<絵葉書>
梅原龍三郎、雲中天壇 昭和14年
17 June
晴れ 暖かい
今日は特にこれといった出来事は無かったが、先生が変わった。Sarah の方がすごく良かった。
今度のピーターという先生は、ただ教科書通り進めていくだけで、他のテキストも私が持っているものだった。
特に授業で教えてもらわなくても、自分でできる。
それにグラマーの時間なのに、何故単語ばかりするのだろうか。
先生がコロコロと変わって、先生の教え方に慣れてきて、力がつきそうだと思った時にまた先生が変わるから嫌になる。
それに、最近は本当にホームステイ先の食べ物に拒絶反応がある。
お金をかけてもいいから、バランスのよい食事を食べていたら、本当にお金が減ってきた。
ところで、Y子はホストファミリーを変えたそうだ。
明日はローレンの誕生日で皆でバーベキューをする。
楽しみだ。
登場人物
Sarha | 語学学校の先生・イギリス人 | 20代半ば | 女 |
ピーター | 語学学校の先生・イギリス人 | ? | 男 |
Y子 | 同じ語学学校・日本人 | 20代前半 | 女 |
ローレン | 同じ語学学校・スイスフランス人 | 20歳前後 | 男 |
※ 日本人はイニシャルで表記。
解説
私が通っていた語学学校では、1ターム(例えば、一般英会話のelementryコースで4週間)毎に担任が決まっていました。
午前中の4時間は、同じ先生からグラマーなど基本的な科目を教わります。
午後は選択制で、試験コース、ビジネス、イギリス文化、観光、など自分の興味があるコースから選べる事になっていました。
その午前中の担任の先生が変わって、不満を募らせている日記です。
本当のところ、語学学校は先生の当たり外れはあることを感じていました。
その頃、ホームステイ先では、夕食が殆ど冷凍食品や冷蔵食品だった事から胃腸の調子もあまり良くなく、味にも飽きてきていました。
野菜を殆どとってない事に焦りを感じ、週末の昼食はなるべくチャイニーズレストランに行ったり、テイクアウェイ専門の台湾料理の店で調達していました。
時にはホームステイ代金に含まれる夕食すら、自腹をきってこれらのお店に行くこともありました。
そうこうしている内に食費がかさばってきたのです・・。
Y子はホストファミリーを変えたと日記に書いてありますが、結構皆ホストファミリーを変更していました。
私がお世話になったホストファミリーの老夫婦はとても愛情深い方々だったのですが、食事面と環境面を考えて、私もこの後引っ越しすることになります。
参考: イギリス人老夫婦家庭でのホームステイ体験談(ケンブリッジ)
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