<絵葉書>
Piet Mondrian : Blossoming apple tree, 1912
20 June
寒い。曇っている。久しぶりに長袖の肌着とズボン下をはく。
今日は午後, ARELS(アレルス・読み書きを中心にした試験)のクラスにちょっと入れてもらった。
自習よりそっちの方が断然良いと思ったが、一回受講すると二度と受講できないので、確実に合格を狙うなら、8月か9月の方がよいだろう。
After schoolは、Yと郵便局や本屋、ジーザスグリーンに行き、寒いのにソフトクリームを食べた。(近頃毎日食べているような気がする。)
すると、チアリが妙に格好をつけて自転車で乗り付けてきて、Yと大笑いした。
何故、そんなに格好をつける必要があるのかしらと思って。
その後も何も言わず鞄をそこに置いたまま去ってしまい、ふと向こうを見ると自転車をぐるぐると乗り回していて面白かった。
そしたらY田が通ったので呼ぶと、「犬じゃないんだから。」と言われた・・・。
彼は明日からマルタ島に行くらしい。羨ましい。
私もせっかくだからエジプトへ行きたい。
ところで、Y田が「最近おにぎりを食べた。」と言ったのをきっかけに、来週の火曜の夜にYのホームステイ先で作る事になった。
白石島ののりもあるし、丁度良い。
今週末が忙しい。日曜日にバーベキューをして、パント(船遊び)も再び行くらしい。
天気が良いといいのだが・・。今日はまるで冬のようであった。
登場人物・場所
Y | クラスメイト・日本人 | 19歳 | 女 |
チアリ | クラスメイト・スイスフランス人 | 17歳 | 男 |
Y田 | 同じ語学学校・日本人 | 20代半ば〜後半 | 男 |
※ 日本人はイニシャルで表記。
解説
6月だというのに、冬のように寒い一日の出来事です。
ジーザスグリーンという芝生公園には、ソフトクリーム屋さんがあり、おやつがてら時々そこのソフトクリームを買って食べていました。
そこに、17歳スイスフランス人男子高校生であるチアリがやってきたのでした。
彼は結構なハンサムで、20代前半の大学生にも見える人でした。チェスが得意で、結構大きな大会で3位になった事があると言っていたので、相当な腕前なのでしょう。
自転車を乗り回して遊んだり、する事は子供的なところもありました。
何故私達日本人・台湾人女子としょっちゅう一緒にいるのか謎でしたが、アジア人女子と過ごす時間が珍しかったのでしょうね。
もしくは、19歳の日本人女子であるYの事を気に入っていたのではないかと私は思っているのですが・・・。
そこに、自身が勤める会社からビジネスイングリッシュの習得の為に留学していたY田が通りかかります。
Y田は社会人だけあって、既にホームステイはしておらず、自分で部屋を借りていました。
自由なものですから、時々皆でそこに集まってキッチンを使わせてもらい、日本食や台湾料理を作ったりしました。
こうして、国、年齢、性別を通り越して、色々な立場の人々と友達になっていけるというところが、語学留学の楽しさでもあります。
さて、瀬戸内海に浮かぶ島、「白石島の味のり」ですが、本当においしいです。
のりの味が恋しくて、日本の家族からわざわざイギリスに送ってもらいました。その「のり」を使って、おにぎりを握る事になったのでした。
6月末になると、この時一緒に過ごしていた仲間の9割は、帰国したり、オックスフォードやボーンマスの語学学校に行く事になっており、別れが近づいていました。
別れを惜しむように、毎日色々と話し、週末の予定もぎっしりつまって忙しい日々を過ごしていました。
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