ケンブリッジでの生活

イギリス留学に行くなら常備薬・冬物アウター・下着は日本から持参すると安心

ケンブリッジ11月中旬の夜明け

私はイギリスのケンブリッジに約1年間語学留学しました。

留学前には、「留学に必要な持ち物チェックリスト」で基本的なアイテムを用意しました。

持ち物チェックリストに載っているけど、そこまで揃えなくても大丈夫だろう、と思って持っていかなかったものがあります。

しかし、実際に外国で生活してみて、薬や衣類、下着など「ああ、日本から持ってくればよかった。」と思うものがいくつかありました。

今回は私が持ち物チェックリストから外したけれど、やっぱり持っていけばよかったという物をご紹介します。

 

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日本製の常備薬

私はよく頭痛と生理痛があったので、鎮痛剤だけは日本から持参していましたが、その他の薬は一切持って行ってませんでした。当時20代の私は他の薬の事にまで気が回らず、現地でかなり苦しい思いをしました。

大きな風邪を引いたり、お腹の具合が悪くなったり、食べ過ぎとストレスで嘔吐した事もありました。

ケンブリッジの薬局で薬を買って飲んだのですが、副作用の湿疹が体中に出てしまい飲むのをやめました。留学生仲間に日本の薬を分けてもらえないか聞いて回ったところ、意外にも全員が持っていませんでした。20代の方が殆どでしたので、私と同じくそこまで気が回っていなかったのでしょう。

結局、自然治癒を待つしかなかったのですが、薬があればもう少し早く治ったのではないかと今でも思います。もしくはひどくならずに済んだことでしょう。

病気になった時の詳しくは下記の記事に書いています。

関連イギリス留学中に病気になった時(風邪、嘔吐、下痢)の体験談と反省点

外国の薬は日本人に合わない場合がありますし(実際私も湿疹の副作用がでました。)、日本では認可されていない成分が入ったものもあるということを知っておいた方がよいでしょう。

 

持参した方が安心な常備薬

  • 風邪薬
  • 整腸薬
  • 胃薬
  • 鎮痛剤
  • 目薬

最低でも上記の5つは持参した方が安心です。「私は大丈夫」と思っていても、気候も食べ物も変わるので注意が必要です。

 

常備薬を持参した方がいい理由

イギリス滞在中、日本の家族に郵便局から国際小包で常備薬を送ってもらうように依頼した事があったのですが、当時常備薬は日本からイギリスへ送ってはいけないものの1つでした。現在は禁制品の項目に常備薬が入っていないので大丈夫なようです。

国によっては、今でも常備薬を国際郵便で送れない所があるようです。

郵便局英国国際郵便禁制品

クロネコヤマトの国際宅急便では、イギリスへかぜ薬などの常備薬は送れないようです。

クロネコヤマト国際宅急便で送れないもの

郵便局からは常備薬は送れるけれど、クロネコヤマトからは送れないなど、やはり常備薬でもその取り扱いは違いますので、例えば「風邪かな?」と思った時にすぐに対応する為にも、自分に合ったいつもの薬を持っていくことをお勧めします。

 

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冬の衣類(アウター)・下着類

espriビニールコーティングのコート(白黒のギンガムチェック)

↑9月21日バースにて撮影 イギリスで買ったビニールコーティングのコート(中さえ着込めば10月中旬頃までは活躍)

私は春からの留学でしたので、衣類や下着類(薄手の長袖インナー含む)は春夏対応のものを持っていきました。

1年ほどの留学を予定していたので、冬物のアウターと下着は、現地で購入しようと考えていました。ところが、この現地で「購入する」というのがなかなかうまくいかずに、結構寒い思いをすることになったのです。

 

衣類(アウター)

8月下旬に、雨の時でも大丈夫なビニールコーティングのコートは買いました。このコートは中をしっかりと着込めば風やちょっとした雨は通さないので、10月頃までは特に問題なく着ていました。自転車で移動する事が多かったので、むしろ重宝していたくらいです。

しかし、一番小さいサイズでもサイズが大きくてそして冬はそんなに暖かくなかった・・・。デザインを重視したせいもあったかとは思います。(上記写真参照)

当時の日記を読み返してみると、結構長い間アウターを探していたらしい記述が見つかりました。

4 November

気候がだんだんと寒くなってきている。服は薄くて汚れた物ばかりだ。新しいのが欲しいな〜。

9 November

あまりにも寒いので、ダッフルコートを買おうと探したけど、かわいくなくてやめた。

30 November

今日は勉強するはずが、やはり寒いので1日中コートを探してまわった。結局値段と質とデザインが釣り合わなくて何も買えなかった。こんな事なら、ロンドンに今日行くべきだった。今は1ポンド190円らしく本当に買い物もシビアだ。

1 December

今日はM子と共に朝からグラフトンセンターへ行き、ショッピングをした。が、結局私は何も買わなかった。M子はとうとうコートを買っていた。

 

結局私はこの後、旅先のイタリアでやっと!ウールのダッフルコートを購入しました。(値段・質・デザインが合致)海外旅行で気が大きくなっていたようです。

20 December

私はバーバリーで奮発してダッフルコート(茶)を買ってしまった。イギリスブランドをイタリアで買うというのも変だが、値段は同じような感じだし「いいか。」と思った。

 

ウールのダッフルコートを購入したことで中にありったけの服を着て、なんとか12月と1月のケンブリッジをしのぐことができました。しかし、イギリスの冬は寒いので、やっぱり軽くて厚手のダウンコートなどがあれば心強い味方となります。

ただし、どうしても冬は雨や雪が降る事が多いので、ダウンコートだど濡れてしまいます。そこで、やはりイギリス人がよく着ている中綿がついているオイルドコートというものが暖かく、そして雨や雪からも守ってくれるのだと思います。

 

下着

季節が秋から冬になるにつれ、持参した下着類では寒くなってきました。また、ヘビーローテションでしたのでショーツを買い替える必要が出てきました。

そこでショーツをスーパーに買いに行ったのですが、衣類と同様サイズが大きく、素材の割には値段も高く納得のいくものが見つかりませんでした。

私がショーツ売り場で買うべきかどうか思案していると、赤ちゃんを連れた日本人の女の人が声をかけてくれました。「あの方は日本人なのじゃないかな?」と思って見ていたら、私に気がついてくれたのです。

ご主人の仕事の都合でケンブリッジに住んでいるとの事で、在住期間も私よりは長そうでした。その方に日本で売ってるような物が無いかを聞いてみると、「こちらのものはサイズが大きくてね、私も困っている。」「特に赤ちゃんのものが無いのよ。」と話してくれました。それを聞いて、探しても他には無いと悟り、仕方がなく買った記憶があります。

長袖の「ヒートテック極暖」のような肌着も見つける事ができず、手持ちの薄い肌着でしのいだ事を覚えています。ですからずっと寒かった・・・。

結局、日本の家族から長袖の肌着を使い捨てカイロや、他の冬物衣料と一緒に送ってもらいました。

探し方が甘かったのかもしれませんが、イギリスでは日本のように下着の素材が様々な上に安価で暖かく(又は涼しく)、サイズ展開もきめ細やかというのを期待できない為、特に冬物下着は日本から持参又は、送ってもらう事をおすすめします。

 

タイツ類

イギリスには、日本のようにこたつはありませんし、ホームステイではバスタブにお湯をはって入るという事ができません。暖房器具といえばオイルヒーターくらいの為、大阪からイギリスへ行った私には冬が本当に寒かったです。体が芯から冷えて足もずっと冷たいままでした。

ヒマラヤ山脈に行っても大丈夫なようなズボンの下にはくスパッツを1枚だけ送ってもらったので、そればかりはいていました。それを3枚ほど用意していればよかったのですが、1枚1万円近くしたのでひとまず1枚だけ買ったものでした。

流石に1枚を毎日はくわけにもいかず、現地でズポンの下にはけるタイツを買いに行ったのですが、売ってません。日本ではタイツ売り場に行けば、薄手のタイツから厚手のタイツまで揃っていますが、その厚手のタイツ(240デニールくらいで裏起毛付きなど)が無いのです。仕方がなく結構長い間、足が冷えたまま暮らしていました。

そして、すっかり忘れていましたが、なんと太ももがしもやけになってしまっていたようなのです。

28 December

せっかく治っていた太もものしもやけがまた復活してひりひりと痛い。

 

ロンドンに行けばあったのでしょうが、スケジュールに余裕が無く、タイツを買いにわざわざロンドンまでは行く事ができませんでした・・。(留学生活は結構忙しいのです。)

結局、旅先のベルギーのデパートで厚手のタイツを見つけました。確か5千円くらいしましたが、ベルギーはイギリスよりも更に寒かったので、迷わず速攻買った事を覚えています。

ズボンの下にはける物が2枚になり、毎日がちょっと楽になりました。

 

反省点

  • 留学前は、かなり念入りに必要な物を用意したつもりでいました。ところが、当時は20代でしたのでそんなに病気になることもないだろう、と勝手に思い込んで、日本から持って行った方がよいものの基本中の基本である「常備薬」を持って行ってませんでした。これは本当に持って行くべきだったと反省しています

薬を持参していなかったが為に、留学が終わるまで薬無しで過ごす事になりました。(当時は常備薬は禁制品で日本からイギリスへ送る事ができなかった為)

具合は突然悪くなるものなので、すぐに対応する為にも薬は手元にあった方が安心です。

  • 冬物衣料や下着については「現地で買い足す」というのは誰もが考える事でしょう。しかし、イギリス(ケンブリッジ)ではだいたいサイズが大きいですし、デザインもイマイチです。冬物を買い足そうにも素材など自分の気にいる物が売ってない事が多いです。

結局私は、旅先のイタリアでウールのダッフルコートを、ベルギーで厚手のタイツを買っています。

秋冬から留学される方は、冬物衣料をスーツケースに入れていけますが、春夏から長期に渡って留学される方は、日本のご家族の方から送ってもらう方が、あちらこちらで探すよりも手っ取り早いかもしれません。

私は現地で買い足そうと思ったが為に、冬物衣料と肌着の準備が遅れてしまい、結構寒い思いをした期間がありました。そしてしもやけになっています。

イギリスは秋冬の到来が日本より早いので、8月か9月頃にさっさと送ってもらっておけばよかったと思います。私の場合は、12月になってやっと「あったかグッズ」が揃ったのでした。

 

最後に

秋のケンブリッジ 

現在では、私が滞在していた時には無かったユニクロや無印良品がロンドンにあるので、暖かい肌着や衣料などを買い足すことができ、それほど気にする必要は無くなってはいると思います。

日本で買うより割高のようですが、日本から送ってもらうにしても送料がかかるので、どうしても寒い場合や、買い足したい場合は、割り切って購入するという方法もあります。

それに、何でもよければケンブリッジでも防寒着は手に入ります。

他にも、ドライヤーや携帯のバッテリー、変圧器、コンセント変換プラグ、化粧品や日焼け止めクリームなど色々と日本から持っていかなければならないものはあるとは思うのですが、そういうものは皆さん気が回って準備していくことと思います。

今回は持って行った方がいいんだろうけど、現地で何とかなるだろう→でもやっっぱり日本の物が一番!という、私が持って行ってなくて困ったものを紹介しました。

こうして振り返ってみると、それは病気と寒さに関わるもので、留学生活で一番大切な健康を保つ為の、本当に外してはいけない大切なアイテムだったと思います。

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