私は1年間の語学留学の間に、3軒の過程でお世話になりました。(同じ家庭に2度お世話になっているので、場所で言うと3軒になります。今回は2回目と4回目のホームステイ先での生活をご紹介します。
場所は、語学学校より徒歩10分以内のGOUGH WAY というところです。前にも後ろにもお庭がある、一軒家が集まる場所です。
周りの環境もゆったりとしていて、緑が多く美しい場所です。
ケンブリッジの中では、高級住宅街にあたるということでした。
期間は、6月中旬から9月中旬の約3ヶ月間くらいと+翌年の4月から6月の3ヶ月間の半年間です。
1回目のステイ先からは、自転車、スーツケース、その他の荷物(段ボール一箱分くらい)がありましたので、タクシーで荷物を運びました。
ホームステイ先の家族構成
- イギリス人老婦人(60代〜70代初め)
- ペット・・・中型犬 2匹
- ハウスメイト有り。(女子のみ)
ご主人は既に亡くなっておられ、3人のお子様方も成人し、独立して部屋が沢山余っているので、留学生を受け入れることにしたようです。
これまでに何人も留学生を受け入れており、私が行った時は、スイスフランスと韓国から来た女の子が滞在していました。
ちょうど東京から留学にきていた大学生の女の子が帰国することになったので、その後に私が入ることなりました。
ホストマザーの方でも、日本人の女子を希望していたようです。
やはり、日本人は礼儀が正しく、時間にも正確な為、受け入れやすいようです。
常に2〜3人の留学生がいるので、食事の時間や洗濯など、とてもシステム化されており、女子寮の寮母さんといった感じでした。
英語の発音も綺麗で、しっかりとした感じです。だからといって、恐い印象では全くなく、上品な老婦人という感じでした。
部屋
こちらのご家庭は、一軒家で前にも後ろにも広いお庭がある、大きな家でした。
1階にはホール、台所、トイレ、リビング、そしてもう一つ大きなダイニングテーブルが置かれた部屋もありました。
2階にはバスルームと部屋が4部屋あり、その内の一部屋はホストマザーのお部屋で、残りの3部屋が留学生用の部屋となっていました。
それぞれのお部屋は広くて、勉強机、ワードロープ、ベッド、など基本的なものは揃えられていました。
テレビやラジオはありませんでした。
ベッドカバーとシーツは週に1回取り替えられ、掃除も週に1回はしてくれていました。ベットカバーはいつもイギリスらしい可愛らしい柄のものをつけてくれていました。
とても清潔なお部屋でした。
ベッドも特に問題無い普通のものでしたし、部屋が寒いなどということもありませんでした。
食事
ホストマザーは料理が好きで、色々と作ってくれました。
朝はイングリッシュブレックファースト、夜も必ず手作りでした。
普通、日曜日のお昼はホームステイ代には含まれていないのですが、家にいるとサンドイッチを作ってくれたりしました。時々、カップケーキなども用意してくれて、生徒たちに食べさせてくれました。
特別な時には、大きなテーブルがあるダイニングでラム肉のグレイビーソースがけや、シェパードパイなどのイギリス伝統料理を作ってくれたこともありました。
最初のステイ先が殆ど冷凍食品だったので、この差には本当に驚きましたが、他の家にステイしている友達の話を聞くと、今度の所はかなりいい食事だということがわかりました。
特別な時はホストマザーも一緒に食事をしましたが、基本は台所のテーブルで留学生のみで食事をする形をとっていました。
ホストマザーは側でカップオブティーをしていました。
洗濯
週に1回のペースで洗濯をしてくれました。洗濯する時に、ホストマザーが声をかけてくれます。
声かけが無くて、洗濯してもらえなかったというこはありませんでした。
繰り返しになりますが、ここでも下着類、靴下は毎日自分で洗面所で洗いました。
お風呂とトイレ
1階にトイレ、2階にバスタブとトイレが一緒になったバスルームがありました。
こちらでも、やはりバスタブにお湯をはることはできず、シャワーのみでした。
自分の他にも留学生がいるので混雑するかと心配でしたが、自分が使いたい時に使えない、ということはありませんでした。
ある日の事です。ホストマザーが話があるといって、留学生達を集めました。
トイレットペーバーの減りが早すぎるから、使いすぎているのではないか、あまり沢山使ってはいけない、というお話でした。
私は、トイレットペーパー、シャンプー、リンスなどの消耗品は、必ず自分で買ったものを使っていましたので、他の留学生が使いすぎていたようです。
電話
一軒家でしたが、常に留学生が2〜3人滞在しているので、ホールの所にコイン式の公衆電話がありました。
電話をかけに外へ行く事もなく、気を使わなくてすみます。
かかってきた電話は出れる人が出るので、取り次ぎの役目もあり、英語の勉強にもなりました。
よかった点
食事、部屋や家の周辺などの環境面でも最初のホームステイ先よりも良かったのですが、やはり同じ家に他の国から来た留学生がいるのがすごく良かったです。
食事の時や、リビングでも話ができるし、楽しかったのを覚えています。
また、こちらの家庭では、食事の後の食器洗いは必ず留学生達がする決まりになっていて、2人並んで食器を洗ったりというのも思い出として残っています。
夕食後は、食器洗いや、宿題、シャワーなどの時間ですが、夜9時前には1階に降りて、人数分の紅茶を入れます。
マグカップを持ってソファーに座り、ホストマザーも一緒にテレビを観る。というのが習慣でした。
テレビのチャンネルはホストマザーに権限があるので、自分では選べませんが、日本でいう「開運お宝探偵団」のような番組や、「ダウントンアビー」のようなクラシカルなドラマを皆で見ていたので退屈しませんでした。
ある時のことです。留学生活も半年を過ぎる頃、何かで私はひどく疲れてしまい、かなりやつれた感じで家に帰りました。
そうるすと、ホストマザーが心配して声をかけてくれ、「紅茶でも入れて裏庭の椅子で休んだらいい」と言ってくれました。
この適度な距離感が私には心地よく、美しい裏庭でしばらくぼーっとしていると、元気が出てきたのを覚えています。
またある時、シャワーを浴びて髪の毛を洗ったスイスフランスの女の子が、私の部屋をノックして「ドライヤーを貸して欲しい」と言ってきました。
私は「どうぞ」といって、ドライヤーを渡すとその小ささに驚いたようです。
「だって、私は日本から来たのよ。」と少し得意げにいうと、日本にはかなりいい電化製品があることを認識しているらしく、ニンマリとして「そうだったわね〜。」と言ってました。
こういう、他の留学生とのたわいもない会話や、ホストマザーとの交流がとても良かったと思います。
驚いた点
中型犬が家の中に2匹いましたので、色んな所で犬の毛が目につきました。
自分の服にもついてくるし、舞っていた毛が食事にも入っていた事もあります。しかし、慣れてくると許容範囲となりました。
前述したとおり、食器洗いは留学生の担当だったのですが、日本では洗剤で汚れを落としてから、水で洗い流します。
こちらの家庭では、洗剤で洗った後は、ボウルに貯めていた水にくぐらせて洗剤を落とし、ふきんで拭く。という習慣でした。
水で洗い流す事がなく、ボウルの水も取り替えません。これには日本人の私だけではなく、スイスフランスの女の子も驚いていました。
翌日、語学学校で先生に話すと、各家庭で違いはあるけど、そういう習慣は確かに残ってるということでした。
引越しすることになった理由
さて、ホストマザーやハウスメイトともうまく生活していて、気に入っていたこちらのご家庭ですが、またまた引っ越すことになりました。
ある時、ホストマザーが肺炎で入院してしまったのです。
咳がひどく、夜中に救急車がきました。
何があったんだろう、と思いましたが、朝になるまで待つと、ホストマザーの息子さんが来て、しばらく入院することになったと聞かされました。
その間の犬の世話は、息子さんが自分の家で引き継ぎ、私たち留学生は、しばらく自分たちで食事や洗濯をすることになりました。
何日か後に、ホストマザーの友達だという老婦人がやってきて1週間か2週間くらいは、食事や洗濯の世話をしてくれました。
食事もしっかりと作ってくれて、非常にありがたかったです。
しかし、ホストマザーのお友達としても、急に初めて留学生達の世話をするわけですから、疲れてしまったようです。
また、ホストマザーが退院したとしても、生徒達の世話はせず、しばらくはゆっくり安静にしておいた方がいいでしょう。
というわけで、学校から家を替わって欲しいと言われました。
9月中旬くらいだったと想います。
既に学校の方で家を決めていてくれてましたので、急に引越し日はやってきました。
スーツケースやその他の荷物(大きめの段ボールに一箱くらい)は、ホストマザーの息子さんが自家用車で運んでくれました。
3度目の引越しです。
※ ホストマザーの体調が良くなった為、こちらの家庭には、翌年の4月から6月の3ヶ月間もお世話になりました。
3度のホームステイ体験
以上が2度目のホームステイ体験でした。1回目目と3回目については下の記事にまとめています。あわせて読んでみてください