私が英語の勉強をするにあたり、繰り返しずっと使っている英語の教材が1冊だけあります。我が家にはエディション違いで2冊あるほどです。
イギリスで知り合った日系ブラジル人の友達が、数年経って日本の我が家に遊びに来た事がありました。本棚に置いてあるこの教材を見て、「この教材が一番良い。絶対にコレよね。」と話していました。
また実際に語学留学している間にも、様々な国からきた留学生達がこの教材を持っていました。
今回は、日本人だけではなく、ブラジル人、台湾人、韓国人など語学留学していた皆が認める1冊「Essential Grammar in Use」をご紹介します。
Essential Grammar in Use のレベルについて
表紙に「A self-study reference and practice book for elementary students of English」とあるように、英語の初級者向けに書かれたグラマーの本です。
初級者向けとはいえ、全く初めての人用ではありません。学校で一通り英語の授業を受けて来られた方なら取り組める1冊となっています。
私の場合は、中学1年生より学校の授業で英語を勉強し始めましたが、皆が100点を取れるようなテストでも1人だけ60点足らずでした。そこから、わかるところがあったりなかったりで、何年間もわからないところが殆どでした。
恥ずかしながら、I am,She is,We areというような am/is/are の使い分けも、I have, she has, というようなhave/has の使い分けも、就職して英会話を習うまではあやふやな状態だったのです。
「三人称単数」という始めの所からひっかかり始めました。まず日本語の「三人称単数」の意味がよくわからなかったというのがあります。
その後、高校生になると「英語の構文150」という参考書を英語の授業で使うので買う事になったのですが、英語を説明する為の日本語を理解する事も大変でした。
因みに、国語の成績はよかったので私が特別日本語を読むのが苦手という訳でもありません。
そんな英語が超初級な私でも、意味はわからずとも英語を読むことはできていたのと、英会話を3〜4年は習っていたので(その間もレベルはずっと初級のままです)、この「Essential Grammar in Use」に取り組む事ができました。
むしろ、日本語のどんな英語の参考書や教材よりも分かり易く感じた程でした。
教材の特徴
- 見開き1ページで1ユニットになっており、ページの左側に明確な説明文、右側に練習問題となっている。
- 練習問題に使われている単語は知っているものばかりで、わざわざ辞書を引かないとわからないような難しい単語は使われていない。
- グラマーのポケットガイドがついているので、グラマーの確認を素早く簡単に行う事ができる。
- 巻末の付録に、単語の現在形、過去形、不規則動詞などを分かり易くまとめており、とても確認しやすくなっている。
- 巻末にも練習問題がある。
- 巻末に各ユニットと巻末練習問題の答えがある。
- ユニット1から順番に取り組まなくても、自分が必要だと思うユニットからでも取り組めるような設計になっている。
おすすめする理由
色々な教材が沢山出版されていますが、「Essential Grammar in Use」に出会うまでは、どの教材も最後まで取り組んだ事がありませんでした。ですが、この教材は私でも最後まで取り組む事が出来ました。
お勧めする点を以下に挙げます。
- 全ての説明や問題文が英語でされているので、頭の中が始めから英語です。日本語の説明文を読んで(日本語の説明文を理解するのに一苦労)、答えを英語で書いて、そしてまた次の日本語で書かれた説明や問題を読む、という頭の中での日本語⇄英語の切り替えをしなくてよいので、その方が英語学習する上で楽である。
- 豊富なイラストとわかりやすい例文で難しく感じさせない工夫がしてある。
- 説明・練習問題共に使われている単語は初級者レベルでも知っている単語ばかりなので、わざわざ辞書を引いたりする必要がない。
- 日常生活に沿った例文ばかりなのでイメージしやすく、「英語ではこう言う」というのがとてもよくわかる。
- グラマーの教材ではあるが、毎日少しづつ取り組んでいく内に自然とリーディング、スピーキングの力もつく。
- 1ユニット完結なので、ユニットを終える度に達成感がある。1ユニット毎の小さな達成感を毎日味わう事で、最後まで取り組む事ができる。
- 英語が苦手な自分でもわかったのでとにかく楽しい。
私がこの教材に初めて出会ったのは、イギリスへ語学留学前でした。アメリカ人女性の家で個人レッスンを受けており、前置詞のレッスンの時に「Essential Grammar in Use 」 の前置詞の部分をコピーして、教材としてくれたのがきっかけでした。
それまで、前置詞をいくら覚えようとしても何だかややこしくてスッキリとしていなかったのですが、豊富なイラストとわかりやすい説明で、やっと前置詞の使い分けが少しできるようになったのです。
それから毎日「Essential Grammar in Use」に取り組み、1冊仕上げてからイギリス留学に行きました。お陰で実力がついたと思いますし、自信にもなりました。語学学校でのレッスンにもついていけたと思います。
このシリーズは、中級レベルの「English Grammar in Use」、上級レベルの「Advanced Grammar in Use 」と続いていきます。
私も留学中には、中級レベルの「English Grammar in Use」に取り組み、これも楽しかったのですが、今でも家で「あれ?英語でどういうのだったっけ?」と確認するときは、初級レベルの「Essential Grammar in Use」をよく引いています。
上位誌になればなるほど、イラストが少しずつ減り、英語の文字数が増えていくので、まずは基礎となる初級レベルの「Essential Grammar in Use」から始めてみることをお勧めします。
語学留学に行く予定はないけど、英語を勉強したい、し直したい、という方々にもとてもお勧めの一冊です。
最後に
よく英語のお勧め教材を聞かれる事があり、必ず「Essential Grammar in Use」を勧めています。ところが、過酷な大学受験勉強を経験して有名大学に入学した友達からは、全てが英語で書かれているので使いにくいと言われた事がありました。
私にとっては英語での説明や例文、全てが英語の方がわかりやすいのですが、受験英語に慣れている人の中には、取っ付きにくく感じる人もいるようです。
そんな方には、「マーフィーのケンブリッジ英文法(初級編)」というのがあります。説明文は日本語でされているので、取り組みやすいのではないでしょうか。
そして、私のように「英語の構文150」などの日本語で書かれた参考書を一生懸命勉強しようとしても、まず日本語の説明を理解するのが難しい、と感じている方には、全て英語で説明されている「Essential Grammar in Use」が向いているのかもしれません。
ご自分に向いてる方を選ぶのが良いと思います。
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