英語学習・教材

日常英会話では phrasal verbs に注目!お勧め教材も紹介。

making sense of phrasal verbs / Martin Shovel の表紙

私がイギリスの語学学校に通って、特に印象に残っている授業がありました。それは「phrasal verbs」の授業です。日本語では「句動詞」といいます。

日本では、「phrasal verbs」に関して重点的に勉強した事がなく、語学学校で初めて知ったような感じです。「phrasal verbs」は語学学校では割と重要な位置を占めており、必ず時間をとって勉強しました。

今回は「phrasal verbs」についてみていきたいと思います。

 

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phrasal verbs とはどのようなものか

「phrasal verbs」はよく日常英会話(話し言葉)で使われており、だいたい下記の3つの要素で成り立っています。

  1. verb(動詞) and adverb( 副詞)〜let down (約束・期待などを破って)(人)を失望させる
  2. verb(動詞) and preposition(前置詞)〜look for 探す
  3. verb (動詞)with both adverb(副詞) and preposition(前置詞)〜get away with 持ち逃げする

上記はほんの一例で、沢山の 「phrasal verbs」があります。日本でも浸透しているものとしては、空港やホテルでよく使う「check in 」「check out」で、これらも「phrasal verbs」です。

 

「phrasal verbs」のややこしい点

「phrasal verbs」ですが、なかなか覚えにくく使いこなすのが難しいと感じました。

その理由として、

  • どれも知ってる簡単な動詞や副詞、前置詞の組み合わせなのに、組み合わせ方によって意味が全く変わる。
look for 〜を探す。 He looked for his key.
look up (言葉・電話番号・住所・時刻などの)意味を調べる。 He looked up the word.
look over  (書類などに)目を通す。(車などを)調べる He looked the car over.
look round 〜を見回す。(買い物をする前など)よく見て回る。 They looked round the house.
look into (殺人などを)調査する。 The police are looking into the murder of Mr.James.

「look」を使った「phrasal verbs」の例をあげてみました。意味も似ているようで全然違う、という事がわかります。他にも、「take」「give」etc.を使ったものなど本当に沢山あります。

その他、

  • 印象的な単語が無くて覚えにくい。
  • 意味がわからない為、1つ1つ辞書を引く必要があり時間がかかる
  • 別の単語に言い換える事ができる。
go for ~(人や動物)を攻撃する。〜に飛びかかる。 The dog went for Joe=The dog attacked Joe

私なら、「attack」を使うところですが、ネイティブスピーカーの日常英会話では「go for」を使うということになります。

これらの事が「phrasal verbs」のややこしい部分としてあげられると思いますが、使いこなせればより自然な英会話ともなります。

 

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「phrasal verbs」のおすすめ教材「 Making Sense of Phrasal Verbs : self study edition with answers / Martin Shovel」

making sense of phrasal verbs / Martin Shovel の表紙

「phrasal verbs」が覚えにくくて、ややこしい事は上記で説明しました。それをわかりやすく整理してくれたのがこのワークブックです。

語学学校でもプリントなどの教材を配られますが、意味がわかりません。ホームステイ 先に帰ってもう一度辞書を引きなおしたりして、1つ1つ意味を調べて覚えるのに時間がかかりました。

そんな中、私はこのワークブックで「phrasal verbs 」を自主学習し、かなり頭の中が整理されました。

title : Making Sense of Phrasal Verbs : self study edition with answers / Martin Shovel

 

教材のレベル

making sense of phrasal verbsのintroductionページ

教材の説明部分を読みますと、英語の中級レベル(intermediate)の人に向けて書かれており、特にケンブリッジ英検の中級(B2 First)を目指す方々のワークブックとしても適しているとあります。

しかし、初級グラマーの教材として以前おすすめした「Essential Grammar in Use」に取り組んでいる方々であれば、十分に理解できる内容だと個人的には思っています。

 

教材の特徴

making sense of phrasal verbs のイラストと練習問題抜粋

making sense of phrasal verbs 目次のページ

  • 「phrasal verbs」の意味をある程度想像できるようなイラストがある。
  • いくつかの質問を読む事で「phrasal verbs」の意味を辞書を引かなくても想像させるような工夫がしてある。
  • 巻末に参照コーナーがあり、アルファベット順に「phrasal verbs」の意味や使い方、例文が一覧となって分かりやすく掲載されている。
  • 全部で20ユニットで構成されており、各ユニットの終わりに練習問題があり、定着に役立つ。

 

おすすめする理由5つ

making sense of phrasal verbsの参照ページ

  1. 漫画のようなイラストを使って説明しているので、どういう動作なのかを想像しやすい。
  2. 山ほどある「phrasal verbs」の中から、日常会話でよく使う「phrasal verbs」だけを抜き出して1冊にまとめている。
  3. 全てが英語での説明だが、難しい文法や単語は使っておらず初級レベルでも読む事ができる。(※ただし、各phrasal verbsの意味は調べる必要あり。)
  4. 巻末の参照コーナーがわかりやすくよくまとまっている。
  5. 「phrasal verbs」の意味を調べなくても、イラストと説明、巻末の参照で意味に気付けるものがある。

1つ1つ意味を調べるのに時間が結構かかるので、これらのような工夫がしているのは大変手間が省けて助かりました。

上記の本が手に入ればおすすめですが、手に入らない場合は、なるべくイラストも使って説明しているワークブックの方が初心者にはよいと思います。

 

最後に

「phrasal verbs」について書いてみました。

日常英会話では普通に「phrasal verbs」が使われていますが、ホストファミリーや先生方と話していて、「phrasal verbs」を理解していなかったが為に、意味を取り違えてしまうという事は無かったように思います。

もし会話中に意味がわかっていなくても、私たちは留学生でネイティブスピーカーではないので、大目にみてくれます。

会話していくうちに、日常会話でよく使う「phrasal verbs」がわかってはきますが、自主学習でもこのようなワークブックに目を通していると、英会話がより楽しいものになっていくことと思っています。

参考英文法基礎はこの1冊の教材でOK!「Essential Grammar in Use 」

 

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