<絵葉書>
Piet Mondrian : Composition in Colour A, 1917
7 July
午前中くもり昼から晴れ
今日は全く大変な1日だった。
昼までは、トレイシーとIみの3人でジーザスグリーンで話していた。(途中セリアも合流)
そこで、Nが何故しばらく姿を見せなかったのかについて話し合っていた。
いつものようにソフトクリームを食べて、いざトレイシーを見送りにコーチステーションまで行くと、自転車はロンドンまでは乗せられるけど、ロンドンからボーンマスまでは乗せられないという事が判明した。
結局、また自転車をケンブリッジに残すことになった。
トレイシーは泣いていた。泣いて当然だと思う。彼女は一体いくら自転車の為にお金を払ったのだろう。
それで、私達はとにかく学校まで自転車を持って行った。
昼からは、グランチェスターのオーチャードティールームに行って、サンドイッチを食べたらすっごく!おいしかった。
夕方、トレイシーから電話があって、もう自転車を売る事に決めたらしい。
登場人物
トレイシー | 台湾人・元同じ語学学校のクラスメイト。ボーンマスの学校に移った。 | 21才 | 女 |
Iみ | 日本人・同じ語学学校。短大を休学しての語学留学 | 20才 | 女 |
セリア | 日系ブラジル人・同じ語学学校。上級クラス。実は日本語が堪能。 | 20代前半 | 女 |
N | 日本人・同じ語学学校。上級クラス。大学を休学しての留学 | 20才 | 女 |
※ 日本人はイニシャルで表記。
ジーザスグリーン | シティセンター近くにある芝生広場。テニスコートもある。 |
コーチステーション | 長距離バス発着所 |
解説
台湾人のトレイシーは4月から6月の3ヶ月間は、私と同じケンブリッジの語学学校に在籍していましたが、7月からはボーンマスの語学学校に移っています。
色々と事務的な整理をする為に、前日からケンブリッジに来ていました。自転車をボーンマスまで持って行く、というのが最大の目的でもあったようです。
彼女はケンブリッジでは自転車をレンタルではなく、購入していました。引っ越しする時は、自転車の事は後からまた引き取りにくるということにして、ひとまずスーツケース一つだけでボーンマスに行ったのでした。
ところが、いざコーチ(長距離バス)で自転車をボーンマスまで運ぼうとすると、ケンブリッジーロンドン間は自転車を載せられるけど、ロンドンーボーンマス間は載せられない、という事がその時わかったのでした。
悲しい事に、また自転車をケンブリッジに置いていくしかなくなりました。
後をまかされた私達は、彼女の自転車を語学学校の自転車置場に頑丈に鍵をして置いておくことにしました。
自分達の自転車もある上、ホームステイ先まで運ぶのは遠いですし、ホストファミリーに許可も必要です。語学学校ですと、安全面でもまだ大丈夫だろう、と思ったのです。
実際は、やはり盗難にあわないかとハラハラしましたが、なんとか盗難にあわずに彼女の自転車を守る事ができました。(ケンブリッジでは、自転車の盗難が非常に多いのです。)
結局、彼女は自転車を売る事に決めたのですが、買い手は私達が探すことになりました・・・。
さて、私は長期留学者でしたので、自転車を購入していました。その為、帰国する時にはやはり、「自転車問題」がありました。
幸い、その時のハウスメイトが「帰国するなら、自転車を売って欲しい。」と申し出てくれたので、そのまま自分が住んでいた家に置いたままですみました。
短期留学者は、自転車はレンタルの方が後がラクです。
長期留学者で自転車を購入している人の場合は、
- 友達に売る。(あまり高い値段だと、買い手がなかなか見つからないことも。)
- 友達に譲る。(整理に困っているなら、譲ると言った方がもらい手は早く見つかることでしょう。)
- 購入した自転車ショップに中古自転車として売りに行く。(そこの自転車ショップで購入したという証明書が必要です。購入した時にくれます。)
だいたいが、このような感じで自転車を整理して帰国の途についていました。
参考: イギリス・ケンブリッジで自転車を購入。盗難に合わない7つの方法
参考: イギリス・ケンブリッジで自転車に乗る時の交通ルールと注意点
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