<絵葉書>
Piet Mondrian : Lily, after 1921
24 June
くもり時々晴れ ちょっと寒い
今日は、日本の友達3人から手紙が来ていた。嬉しかった。
グラマーの授業は相変わらず楽しくない。
皆が何故、ニューナム(語学学校の名前)から他の学校に変えないの?と言うけど、試験コースに入る為には今から先生と仲良くなっておく方が良いだろう。
今日は学校から直行で家に帰って、新しいホストファミリーに宛てて手紙を書き、その後Y,トレイシーとシカゴパブに行った。
予想通りつまらないと感じたが、今日が最後だと言うので皆につきあって午前2時までそこにいた。
早く帰りたかったが、いい事も2つあった。
1つめ。ローレンの友達は、ディスコもお酒もタバコも嫌いで、クラシック音楽を聞くこと、写真を撮る事、絵をみる事等が好きだということ。
ケンブリッジに来て会った殆どのヨーロッパ人の人々は、文化的ではなかったので、そんな人に一人でも出会えて本当に安心した。(本人も言っていたが、少数派らしい。)
2つ目はTじから英語の勉強法を教わったという事。
3ヶ月もいるのに、ちっとも勉強していない自分に気がついた。確かに英語を勉強しているという実感が無い。
リスニングができないのも、学校やホストファミリーのせいにしていたけど、自分が勉強していなかった。
今からでも間に合う。勉強しよう・・・。
登場人物
Y | クラスメイト・日本人 | 19 歳 | 女 |
トレイシー | クラスメイト・台湾人 | 20歳 | 女 |
ローレンの友達 | 同じ語学学校・スイスフランス人 | 20代前半 | 男 |
Tじ | 同じ語学学校・日本人 | 20代前半・大学生 | 男 |
※ 日本人はイニシャルで表記。
解説
半年以上の語学留学生の中には、3ヶ月単位くらいで違う語学学校に変わる人が割といました。
例えば、日本人女子のYはオックスフォードの語学学校に移り、台湾人女子のトレイシーはボーンマスの語学学校に移る事になっていました。
その中で私は、ずっと同じ語学学校に通い続ける事にしたので、何故他の学校に変わらないのか、と聞かれる事がよくありました。
日記にも書いていますが、9月から始まるケンブリッジ英検コースに入りたかったので、語学学校を変わってまた初めから慣れていくことを考えると、負担に感じていたのです。
それに、ケンブリッジがとても気に入っていました。自分の通っていた語学学校も多少の不満はあれども、まあまあだということもあり、わざわざ語学学校を変える必要性を感じませんでした。
私の他にも残るメンバーもいましたので、大半の友達が去ってもまだ友達は残っているから安心ということもありました。
他の語学学校に移らずにずっと在籍していたお陰なのか、
6月には初級のインテンシブイングリッシュコースでしたが、
7月は中級のインテンシブイングリッシュコース、
8月はプレケンブリッジ英検(中級)コース、
9月には一つの目標であるケンブリッジ英検中級コース(Cambridge First Certificate in English, 現在はB1 First)に無事席を確保することができました。
もちろん、最初から中級のケンブリッジ英検コースに入れる人もいます。
私は、入学した時が初級(elementary)でしたので、約半年かかってやっと英検コース(中級)に入ることができました。
さて、シカゴパブでは2ついい事がありました。
1つ目は、クラッシク音楽や、写真、絵画鑑賞が好きな人(ローレンの友達)とゆっくりと話しができたことです。異国の人と、文化的な話しができたのは心の糧になったような気がしました。
2つ目は、日本の現役大学生から英語勉強法を教わった事です。
語学学校には、時々大学を休学して留学してくる人がいました。Tじという日本人男子もそうでした。
やはり、受験勉強をくぐり抜けてきた現役大学生は覚えも早く、元々日本でインプットしていた英語の量や英語に対する理解度が違うと感じました。
もちろん彼は初めからAdvanced(上級)コース在籍です。
社会人留学生で特に英文科卒でもない私(国文科卒)は、この日、そんな現役大学生から勉強法を教わった事もあり「もっと英語を勉強しよう。」と気持ちを新たにしたのでした。
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